光線療法について
なんと、日光浴で皮膚病がよくなることがあるようです。
科学的にも検証がすすめられており、実際に一般病院での治療に用いられています。
作用
別の皮膚疾患であるが、乾癬向けの光線治療法について、まとめているガイドラインがあったので、こちらを元にまとめてみました。
紫外線療法の作用機序として,
1)サイトカイン・ケモカインなどの液性因子への影響,
2)接着分子などの細胞表面の分子の発現変化,
3)病因となる細胞のアポトーシス誘導,
4)制御性 T 細胞の誘導などが考えられる
1, 2については内容が難しく詳しいことはわからないですが、
3の病気の原因となる細胞のアポトーシス(細胞の自死)は有効な気がします。
また、4についても、異汗性湿疹や掌蹠膿疱症は免疫が暴走していると言われているので、これが正常に作用してくれれば湿疹が収まります。
また、論文や大学病院での資料は見つかりませんでしたが、全国の皮膚科ホームページにて紫外線照射によるビタミンDの生成との記載も多数みつかりました。
重要なビタミンであり、皮膚生成のサイクルを正常化する作用があります。
紫外線の種類
紫外線は光線の波長によってUVA (400–315 nm)、UVB(315~280nm)、UVC (280 nm 未満)の3種類にわけられます。
その中で、皮膚疾患用の光線として使用されているのはUVAやUVBになります。
以前はソラレンという薬を使用したうえでUVAを浴びていたようですが、副作用が多かったようです。
最近では波長を狭い範囲に絞って副作用を減らし、薬の使用も不要になったナローバンドUVB(311±2nm)を使用したり、さらに治療効果の高い308nmの波長を照射するエキシマライトでの治療方法が一般的になっています。
エキシマライト
ウシオ電機のエキシマライト光線療法機器を導入している医療機関について、メーカーサイトに掲載されています。
エキシマライト光線療法機器導入施設一覧 | ウシオ電機 バイオメディカル総合サイト
治療方法
エキシマライトの場合、患部に光を当てるだけになります。
1照射数十秒で終わります。
注意
シクロスポリン(ネオーラル®)との併用は副作用があり推奨されていない。